Ⅲ.耐震予備診断の検証(弾塑性解析適用)

この章では、「Ⅱ.耐震予備診断 計算例」 に用いた架構ついて、

弾塑性解析による検証を行なう。

 

解析モデル

 

*弾塑性解析においては、材料(コンクリート)の降伏条件を設定する。

    予備診断においては、規定に従って、以下の値を適用する。

  壁 τy=18 kgf/cm2

  柱 τy= 9 kgf/cm2

 

せん断降伏条件をもとに、壁についてはフォンミーゼスの降伏応力度σvm、柱については、

降伏曲げモーメントに対応するσyを求めて弾塑性解析に適用します。

 

  壁 τy=18 kgf/cm2  σvm=τy×√3=31.176

  柱 τy= 9 kgf/cm2

    M = 9×BD×2D

    Z = BD2/4(塑性断面係数)

    σy = M/Z = 18BD2/(BD2/4) = 72

 

 ①柱:60×60  部材:コンクリートC210(初期降伏応力:72)

 ②梁:70×35  部材:コンクリートC210(初期降伏応力:72)

 ③壁:厚15cm  部材:コンクリートC210(初期降伏応力:31.176)

 ④床:厚15cm  部材:コンクリートC210(初期降伏応力:31.176)

 

 

 解析結果 変位

 解析結果 ②部材応力の変化 壁   

 解析結果 ③部材応力の変化 柱

 

 

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