この章では、「Ⅱ.耐震予備診断 計算例」 に用いた架構ついて、
弾塑性解析による検証を行なう。
解析モデル
*弾塑性解析においては、材料(コンクリート)の降伏条件を設定する。
予備診断においては、規定に従って、以下の値を適用する。
壁 τy=18 kgf/cm2
柱 τy= 9 kgf/cm2
せん断降伏条件をもとに、壁についてはフォンミーゼスの降伏応力度σvm、柱については、
降伏曲げモーメントに対応するσyを求めて弾塑性解析に適用します。
壁 τy=18 kgf/cm2 σvm=τy×√3=31.176
柱 τy= 9 kgf/cm2
M = 9×BD×2D
Z = BD2/4(塑性断面係数)
σy = M/Z = 18BD2/(BD2/4) = 72
①柱:60×60 部材:コンクリートC210(初期降伏応力:72)
②梁:70×35 部材:コンクリートC210(初期降伏応力:72)
③壁:厚15cm 部材:コンクリートC210(初期降伏応力:31.176)
④床:厚15cm 部材:コンクリートC210(初期降伏応力:31.176)