曲面構造の“学習” -“AIの学習”を踏まえて
シェル理論の“お勉強”でもよいのであるが、ここでは“学習”であることを強調したい。 “学習”は、ごく普通の言葉なのであるが、“AIが学習する”、“学習によってAIは人知を超える”と言われるとおり、AIに関連して勉強方法を模索すると、“学習”たる表現がしっくりしてくるのである。なぜか!
人間が新しい知識を得ようとするとき、いわゆる難しい書物を求め、それを読解するための努力が大切なもととなる。一方、AIは、膨大な資料を取り込み、その良し悪しを判断することで能力を高める。AIが人知を凌駕するということで注目されたのは、当初、将棋、囲碁等ゲームの範疇であったと思われる。
そこでは、決められたルールの中で効率の良い手順を求めることが、一つの目的と考えられるが、AIは膨大な棋譜を取り込み、それぞれの棋譜の顛末を判断資料とすることで、“良い手”を選択する学習が可能となったと思われる。
一旦“学習”なる機会が得られた後は、膨大な量をこなすことが可能ということで、成果が積み重なったのであろう。ここまで考えると“勉強”、“研究”とは異なった意味で“学習”の効用が推測出来ることとなる。
板、アーチ等、平面、曲面形状における応力解析において、支持条件との関連によって発生する曲げモーメント、面内力(軸力・せん断力)を曲面形状と関連させて学習する。
この、学習のページでは、曲面形状、支持条件、荷重条件を種々整え、多様な計算結果を表示する。計算結果を比較し、応力の作働状況を分析することによって、それぞれの計算結果から構造体の力学特性を推定すること、この一連の行程を、構造の学習ととらえる。
本ホームページでは、解析モデルと、その一連の結果を学習資料として提示する。 一部解説を加えるが、あくまでも参考と考え、読者それぞれがそれぞれの目で独自の判断をされることが皆さんそれぞれの“学習”としての効果を高めるものと考えます。